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共に生きるまちづくりプロジェクト

〝共に生きるまちづくり〟を理念に掲げ

 社会福祉法人の「公益的取り組み」が求められるようになり、〝地域の社会福祉法人として何ができる〟か、を模索していた頃、ひょんなことから、地元石山団地の高齢化の話を耳にしました。そのことを受け、2013年4月には、地元自治会関係者と共同のプロジェクトを立ち上げ、高齢化の進む石山団地(高齢化率40%超)の課題に具体的に話し合いを始めました。
 これからの福祉は、種別単位の充実は当然のこと、併せて地域の社会資源として、地域住民と、誰もが〝住みよいまちづくり〟をすることが究極の目標と考えます。 2014年、創立110周年を迎えた頃、湘南学園では、これまでの経緯から、「共に生きるまちづくり」を新たな理念として掲げ、同年7月には「共に生きるまちづくり委員会(通称/共まち委員会)」を設置し、月1回の定例会議の開催を通して、議論を積み重ねていきました。
 ちなみに、共まち委員会の取り組みとしては、次の3つの柱を軸に事業を行ってきました。2022年10月に開院しました「湘南クリニック」は、その2つ目の柱の具現化で、社会福祉法人が行う「公益事業」として、〝「福祉✕医療」でつながりのまちづくり〟を目指しています。

共まち推進事業の運営方針

1.共まちサロン設置・運営事業の推進

➊.設置目的/2013年のプロジェクトチームが取り組んだ実態調査により、「今不便に感じていること」についての情報を収集したところ、買い物、食事、健康(病院)、移動手段、お話相手等の共通するキーワードが上がってきた。その具体的改善に向けては、まだまだこれからということで、まずは石山団地内にサロン(拠点事業)を設置し、住民の方から直接声を聞く機会をその第一歩とすることを目的に事業を開始した。
➋.事業概要
 ●事業開始…2014年9月から、月1回のペースで始めた。2020年2月、新型コロナウイルス対策のため一旦中断するまで通算78回開催。その後、4年間のブランクがあったが2024年3月再開した。
 ●開催場所…石山団地内の大平山県営団地自治会館
 ●事業内容…カフェ、レクリェーション、趣味・娯楽、移動販売(誘致)、ミニバザー、共まち食堂等
 ●スタッフ…石山団地内民生委員・児童委員、自治会関係者、児童委員、湘南学園スタッフ他

2.仮称:「共まち診療所」つくりプロジェクト事業の推進

➊.設置目的/以前団地内には、医科3、歯科1の病院があったが、最後に残った歯科1も、近隣地域へと移動  された。そのため団地内在住の高齢者にとっては、通院はいずれも困難な状況にある。そこで団地内に診療所を設置することで、身近な医療機関(かかりつけ医)として役割を目指す。
➋.検討してきたポイント
 ●医療体制…ハード(場所・設備・資金面)・ソフト(スタッフ)
 ●場所確保…空き家等、調査・検討
 ●医療ニーズ調査として、「石山団地在住の方に関する医療機関実態調査」を行う。
 ●資金計画
➌.開院(2022年10月1日)
 ●名 称/湘南クリニック
 ●場 所/大津市大平一丁目3番10号(※滋賀銀行寺辺代理店跡地)
 ●診療科/内科/循環器内科/糖尿病内科/脳神経内科/呼吸器内科/耳鼻咽喉科

3.その他地域の実情に合わせた具体的展開事業の推進

➊.イメージ/買い物、食事、健康(病院)、お話し相手、草刈り等々、実態調査で収集した話題と、サロンの展開で新たにキャッチする声を切り口に、委員会で検討し、その具体化を目指す。
➋.取り組みのポイント
 ●人材確保…ボランティアの発掘・育成
 ●研修計画…共に生きるまちづくりを展開していく上で、先進地研修を実施。
 ●広報活動…まちづくりの新たなモデル事業として、一般紙情報提供、独自広報(石山団地の共まち新聞)、共まち委員~各関係者~地域等を媒介に情報提供を行う。
 ●資金計画…共生社会実現に向けた助成事業等、各種情報を収集し、エントリーすることで連携を取っていく。
➌.今後の展望
 ●先進地研修を行うことで、新たな発見、横のつながりを持つことができる。
 ●「共に生きるまちづくり」の取り組みを報せる(広報)することで、広く情報を収集(広聴)することができ、今後の取り組みの貴重な情報となる。

共まちサロン関連動画

2024年5月16日/共まちサロンの石井院長、ゲストスピーカーに…
 3月に再開した共まちサロンのゲストスピーカーに、湘南クリニック院長の石井賢二医師を招き、〝健康のお話〟をテーマに、講演と心肺蘇生の実演を企画した。
 この動画は、参加を呼び掛ける案内用として作成した。
2024年3月21日/共まちサロン再開 
 石山団地内の集まり場として、共まち委員会が主催で始めたサロン。2014年9月から、月1回のペースで始め、2020年2月、新型コロナウイルス対策で一旦中断するまで通算78回開催した。
 コロナ禍で4年間のブランクがあったが、地域のニーズが高く、2024年3月復活「共まちサロン」として再開を果たした。今後、月1回のペースでの開催を予定している。場所は、引き続き石山団地内の大平山県営団地自治会館を借りて、主にカフェ、ミニイベント、移動販売(誘致)等を再開した。この動画は、再開を呼びかける案内用として作成しました。
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