平成29年11月5日(日)滋賀県室内装飾事業協同組合様に、壁紙の張替えをして頂きました。
組合のみなさんは3年前から県内の児童養護施設をまわり、必要な個所にクロス素材含めて施工も無料という形でボランティアを続けておられます。4回目の今年は学園に24名もの職人さんが集まって下さいました。
午前9時、施工していただく2軒の家に住む1年生から3年生の子どもたちと組合員様の顔合わせ。はにかみながら元気よくご挨拶。初めて目にする機器類に目を丸くして何が行われるのか待っている子ども達。「壁紙を剥がすよ!」の声掛けで、いつもなら「ダメでしょう」と叱る職員と一緒に剥がしていきます。強張っていた顔もこの日ばかりは思い切り剥がしても構わないと言われ笑顔で取り組みます。高い所は椅子に上り剥がす子。床に散々する壁紙をせっせと集め袋に入れる子。職人さんと同じように真似て作業を進めていきます。
いよいよ子どもたちが選んだ壁紙が貼られます。子どもたちが意見を出し合いながら選んだ壁紙です。アクセントとして貼られるスヌーピーの柄を見て「かわいいなあ」。どんどん綺麗になっていく喜びを体いっぱいに表現し「落書きしたらあかんで!」「剥がしたらあかんで!僕が許さへんしな!」。今まで怒りの感情や不安な気持ちを壁紙にぶつけていた子どもたちが口にします。自分たちも一緒に作業することで、物を大切にしなければという気持ちが自然に湧いてきたようです。
午後2時、予定よりも早くに完成。建築から11年が経過し、継ぎはぎだらけの壁紙は子どもたちと職人さんの気持ちが込められた壁紙へと一新されました。
まだまだ小さな子どもたちですが将来を夢見る時、この経験が活かされると信じています。「内装業に進みたい」と話す子どももいるかもしれません。そうした時にはまたよろしくお願いします。
長時間にわたりボランティアをしていただきました組合員の皆様、そして資材を提供いただきました各メーカー様。本当にありがとうございました。